「絵を描く」ということは、ある意味簡単なことで、どなたでも家で出来ることです。

ただし自宅で絵を描くというのは、制限があるのも事実です。

当たり前ですが、絵を描くのは場所が必要です。

もしもリビングで子供たちが広々と絵を描いたら…放置しておくことは困難です。

また、絵を描くまとまった時間を家庭で捻出するというのも、簡単ではありません。

そして画材が必要です。

世の中には様々な画材がありますが、それらを個人で買いそろえるのは容易ではありません。

知らない画材もたくさんあります。

色んな画材に触れることは、それだけ表現の幅も広がるということです。

そして「次はこれをするよ」という、講師の指導です。

私の経験ですが、自分の子供たちが絵を描きたがった時、家事や多くの用事に時間をとられ、ちゃんと教えてあげることができませんでした。

だから、子どもたちは絵の具は出すけれど適当に描いて、作品というより、落書きに近い絵を描いていました。

その経験から、子供たちにも講師による適切な指導が必要であることを感じました。

子供たちにも、ちゃんと指導が与えられればきちんと「作品」が出来上がります。

最後に、自宅で与えられないものの大きなものは「自分の作品を他者に見られること」と「他者の作品を見れること」です。

絵を描くことは、自分の内面を表現することです。

その内面を家族以外の人に見てもらい、自分でも気が付かなった良い所に気づくことができます。

それは例えそれがどんなに小さなものでも、社会で認められるという貴重な体験です。

絵を通して自分を知り他者を知り、様々な社会の一面を知ることができます。

それらが、複合的に重なり合い、教室で絵を描いていくメリットになると思います。

アイ絵工房の教室では、ただ集まってそれぞれが好きな絵を描く、ということではありません。

当面は講師より、決まった題材や画材の提供を受け、それに沿って絵を描いていただきます。

そうすることで、今までチャレンジしてこなかったものに触れ、経験し、新たな可能性に出会えます。

共通のテーマに沿って描くのは、学校の図工の時間を想像していただくと分かりやすいかと思います。

ただ好きなように描くだけなら、自宅でも出来ます。決められた枠があることで、より自由な発想が生まれてきます。

ただ教室に慣れてきて、自分で描きたい方向がはっきりしてきた場合には、相談しながら個別のカリキュラムに移す場合もございます。

基本的には、制作時に「それはダメ」といことは（危険のない限り）申しません。

大人の目は先入観や「こうあらねば」という思い込みがあり、それが子どもたちの自由な発想を妨げてしまうかもしれないからです。

例えそれで失敗になったとしても、それはそのお子さんの財産になります。また、それが本当に失敗なのか、もしかしたら成功につながる道なのかもしれません。

ただ、本人が制作につまずいて進まない様子なら、積極的に働きかけていきたいと思っています。

自分で考え、行い、結果を知ることは達成感や満足感、引いては自分の人生の舵取りに繋がっていくと考えています。

1回の活動時間は2時間なので、なるだけその時間内で完成するカリキュラムを考えていきます。

時には、1作品のために2回使うこともあると思いますが、お子様が興味を失ってしまわないように、工夫を凝らしています。

愛とI(英語で私)を掛け合わせ、アイ絵工房と名付けました。

誰だって、その人が描く絵は世界でただ一つしかありません。

それは、その人が世界にただ一人、オンリーワンだからです。
アイ絵工房では、絵画制作を通して新たな自分と出会い、他者の絵を通して世界を知っていく場でありたいと願っています。

講師は絵本制作・漫画制作・挿絵やイラスト・絵画の発信を続けている“さいとう れい”です。

詳しくは講師活動ＨＰをクリックしてご覧ください。

講師よりのページも是非ご覧ください。

Twitterもしています。

アイ絵工房では、「上手く描く」ことや「賞をとる」こと以上に、絵画を通して子供たちが自分を思いっきり表現し、それが周りに受け入れられる経験を重ねてほしいと願っています。

それが自分を肯定し、他者を肯定していく力になり、人生がより豊かなものになっていくことになると信じているからです。

そのためにアイ絵工房では、お子様にのびのびと絵を描ける場所と時間を提供します。

そして何より、講師と教室の仲間との信頼関係の中で、絵を描くことを楽しんでほしいと思います。

また、絵画を通してお子様の想像力と集中力を高め、形にしていく技術力(表現力)を身につけていきます。